メールマガジン『リーダーへの提言』
2011年4月
『伸びる人間 伸びない人間』
中堅企業の社長がこんな話をしていた。入社試験のとき、10人の管理者が応募者に一人ひとり面接して、採点表をつくることに なっている。
そして5年後、試験のときの合格者の総合点数と現 在の成績と比べてみると、入社試験の成績とはほとんど比例しな いという結果が出た。 人間の伸びる伸びないの差はいろいろ条件があるが、そのなかでも、反省できる能力のある人とない人とでは、人生に大きな差がつくのは当然である。
例えば、失敗したときや、ものごとがうまくいかなかったとき、その原因を他人やほかに求める人と自分 に求める人とのちがいは、人間の成長にとっては最大のカギにな るのではないだろうか。 この反省の原点は“素直な心”である。
松下幸之助氏が戦後間もなく、PHPを発行するにあたり、“素直な心”を最大のテー マにしたのは、経営の神様であるとともに生きた人間学の大家でもある。