メールマガジン『リーダーへの提言』
2012年2月
『苦労が"身"になる人』
元米国大統領のリンカーンは「四十歳を過ぎたら自分の顔に責任をもたなくてはならない」という名言を残しています。人格は外見に滲み出てくるという、何ともドキリとする言葉です。
人格の形成には、先天的な事由のほかに、それまでの人生経験が大き く影響します。
昔から「苦労は買ってでもしろ」といわれているのは、苦労を通じて 得るものの大切さを説いているだけでなく、苦労の分だけ、人格的に成 長するということを伝えようとしているのかもしれません。
だからといって周囲に対し、自分が苦労したのだから、皆も同じよう に苦労するのが当たり前だと考えるのはあまりにも単純です。それでは 苦労の強制になってしまいます。
苦労人とは、苦難を乗り越えた経験によって人格的に成長しながら、 他人に対して豊かな愛情をもって接することのできる人を指すのではな いでしょうか。