メールマガジン『リーダーへの提言』

2012年7月

『志を曲げず歩み続けよう』

　日本は、百年以上続く企業が約二万社を超えるという他国に例を見ない老舗大国です。伝統を脈々と継承する老舗の共通点は、どこにあるのでしょうか。

　伝統には、先人が歩んだ道が根幹にあります。しかし「正しい道だから安全」と立ち止まってしまえばその先の道は拓けません。例えれば横断歩道で立ち止まるようなもの。信号という名の周辺環境が変われば、たちまち危険地帯になるのです。

　老舗企業に向けて「生き残るために必要なもの」というアンケートがなされたところ、回答のトップは「信頼」、次いで「進取の気性」でした。老舗には保守と革新という大黒柱があります。正しいと信じた道を、志を曲げず歩み続け、必要に応じ変革することで生き残ってきたのです。

　ある老舗当主曰く「不況と言うけど、あの戦争や震災よりマシや」。歴史に裏打ちされた力強い言葉に、しなやかに生き抜く秘訣を教えられました。

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